営業の業務委託で報酬が未払いのときの対処|催促の手順と相談窓口
営業の業務委託で報酬が支払われないときは、感情的に連絡する前に、なぜ支払われないのかを切り分け、証拠を整理し、書面で催促する順に進めます。それでも解決しない場合に、無料で相談できる窓口や、請求額が60万円以下で使える少額訴訟を検討します。
この記事は、営業の業務委託で働いている人、これから始める人に向けて、未払いが起きたときの順番と窓口をまとめます。個別の事案の判断は、弁護士など専門家に確認してください。
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まず、なぜ支払われないのかを切り分ける
未払いの原因によって、取れる手段が変わります。@SOHOの解説(2026年8月27日更新)は、営業代行の成果報酬が支払われない典型的な原因を5つ挙げています。
| 原因 | 状況 |
|---|---|
| 成果の定義が未明記 | 口頭やメールだけで進め、「成果」の基準が契約書にない |
| 後出しの判定基準 | 契約時と違う条件を、請求の段階で追加される |
| 支払いサイトの長期化・未明記 | 「入金確認後」などの条件で、支払いが先延ばしされる |
| 発注者の経営悪化 | 請求する権利があっても、回収が難しい |
| 実態と契約形態の不一致 | 指揮命令を受けているのに、業務委託とされている |
前半の3つは、契約の書き方や確認の不足から起こります。この3つは、手元の契約書、メール、チャットを読み返せば、自分の主張を支える材料が見つかる場合があります。
経営悪化の場合は、請求する権利があっても、回収できるかが別の問題になります。支払いが遅れ始めた段階で、早めに相談窓口に連絡したほうが、選べる手段が残ります(この点は当社の見方です)。実態と契約形態の不一致、つまり業務委託なのに指揮命令を受けているような場合は、契約書の文言だけでは判断できません。働き方の実態を整理して、相談窓口で確認してください。
証拠を整理する:催促の前にやること
@SOHOの解説は、感情的に連絡する前に、証拠を整理することを挙げています。保存するものは次のとおりです。
- 契約書、発注書、メール、チャット、Slackなどのやり取りのすべて
- 口頭で合意した内容を確認メールで文書にしたもの
- 成果の一覧(時系列)と、通話記録、メールの送信履歴、CRMのログなどの客観的な資料
営業の成果は、「いつ、誰に、何をして、どの時点で成果の条件を満たしたか」を、資料で示せる形にします。
書面で催促する
証拠がそろったら、書面で支払いを催促します。@SOHOの解説は、金額、期限、回答期限を明記して、内容証明郵便またはメールで催促することを挙げています。
内容証明郵便は、法的な強制力はありません。ただ、相手に催促の事実を示す証拠になり、圧力にもなります。書面に入れる内容は次のとおりです。
- 対象の業務と、請求する金額(計算の根拠つき)
- 契約書のどの条項、どのやり取りを根拠にしているか
- 支払ってほしい期限と、回答してほしい期限
口頭や電話だけで催促すると、あとで催促した事実を示せません。メールや書面で残します。
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無料で相談できる窓口
催促しても進まない場合は、相談窓口を使います。主な窓口は次のとおりです(@SOHO、2026年6月22日更新)。
| 窓口 | 内容 |
|---|---|
| フリーランス・トラブル110番 | 厚生労働省の委託事業で、第二東京弁護士会が運営。弁護士に無料で相談できる。法的助言、内容証明郵便の文案作成支援、和解あっせんの順に進む。電話番号と受付時間は公式の案内で確認する |
| 公正取引委員会 | フリーランス法違反の疑いがある場合の相談先。匿名相談も可能とされている |
| 都道府県弁護士会の法律相談センター | 初回30分5,000円程度が目安。自治体によっては無料相談日がある |
| 法テラス | 収入や資産の要件を満たせば、同一案件で3回まで無料相談でき、弁護士費用の立替制度も使える |
フリーランス・トラブル110番は、厚生労働省の地方労働局のページでは、電話番号が0120-532-110、受付が平日の9時30分から16時30分と案内されています。相談は無料で、匿名でも利用できると書かれています。窓口の情報は変わることがあるため、電話の前に公式の案内で確認してください。
少額訴訟:請求額が60万円以下のとき
相談しても解決しない場合は、少額訴訟を検討します。裁判所のリーフレットによると、少額訴訟は、60万円以下の金銭の支払いを求める場合に使える手続きです。審理は原則として1回で終わり、その場で判決が言い渡されます。
知っておきたい点は次のとおりです。
- 証拠書類や証人は、審理の日に調べられるものに限られる
- 場合によっては、通常の訴訟に移ることがある
- 判決に対する不服の申立ては、異議の申立てに限られる
- 判決や和解に従わない場合は、別に強制執行を申し立てることができる
@SOHOは、請求額が60万円以下なら、弁護士に頼まず本人で手続きすることも可能だとしています。弁護士に依頼する場合の費用は、別の@SOHOの解説(2026年6月22日更新)によると、着手金が10万円から30万円程度、報酬金が回収額の10%から20%程度が一般的な目安です。回収できる額と費用を比べて、判断します。
契約前にできる予防策
未払いは、起きてから対処するより、契約前に防ぐほうが負担が小さくなります。@SOHOの解説は、次の予防策を挙げています。
- 契約書の中で「成果」「支払期日」「除外条件」の3語を探して、内容を確認する
- 口頭の説明と契約書の記載に食い違いがないかを照らし合わせる
- 成果は「決裁権者との30分以上の面談設定」のように、数字や条件で判定できる形にする
フリーランス法では、発注側に、取引条件の明示と、報酬の支払期日の設定、期日内の支払が求められています。受領日から60日以内のできる限り短い期間内に支払う、という定めがあります(公正取引委員会の資料)。この法律が自分の契約に当てはまるかは、公正取引委員会や厚生労働省の特設サイトで確認してください。
外注ドットコムの営業パートナーの場合
外注ドットコムの営業パートナーは、業務委託契約で参画します。応募から稼働までは、次の流れです。
- エントリーフォームから、経験や希望を送信する
- 担当者からメールまたは電話で連絡が入る
- 面談で、経験や希望に合う案件を相談する
- 業務委託契約を結び、稼働を開始する
営業パートナーが担当するのは、新規顧客へのアプローチからアポイント獲得までで、商談とクロージングは原則クライアントが行います(単価の高い案件では商談・クロージングまで任される場合もあります)。報酬は固定給がなく、完全成果報酬型(獲得したアポイントで商談が実施されたとき)か、レベニューシェア型(受注につながった顧客の売上に応じた一定割合)です。報酬額・料率・成果条件は案件ごとに設定され、面談で案内されます。
成果の条件はLPで案件ごとに設定され面談で案内されるとされています。支払いの時期はLPに記載がないため、契約を結ぶ前に確認しておく項目に入れます。営業に意欲があり、基本的なビジネスコミュニケーションができ、責任を持って業務を遂行できる方であれば、営業経験が浅い方も応募できます。
よくある質問
報酬が支払われないとき、最初に何をしますか。
支払われない理由を切り分け、契約書、メール、成果の記録などの証拠を整理します。そのうえで、金額、期限、回答期限を書いた書面かメールで催促します(@SOHO、2026年8月27日更新)。
弁護士に頼まずに相談できる窓口はありますか。
フリーランス・トラブル110番は、弁護士に無料で相談できる窓口です(厚生労働省の委託事業。@SOHO、2026年6月22日更新)。法テラスは、収入や資産の要件を満たす場合に、無料相談を受けられます(@SOHO、2026年6月22日更新)。
請求額が少ないとき、裁判はできますか。
請求額が60万円以下の金銭の支払いなら、少額訴訟が使えます。審理は原則1回で、本人で手続きすることもできます(裁判所のリーフレット、@SOHO)。
口頭の約束だけで始めてしまった場合は、どうしますか。
合意した内容を、確認メールで文書にして残します(@SOHO)。契約書がない場合も、メールやチャットのやり取りが証拠になります。
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